不登校のお子さんを持つご家族の方へ⑴

今日はこの3月、
中学校を卒業し、
めでたく県内私立高校への進学が決まっている
ある塾生のエピソードを
お話させていただきたいと思います。

道端の花



その生徒さんは
中学2年生のときに
学校に通えなくなりました。

いわゆる不登校のお子さんです。

学校に通えなくなったきっかけは
本当に些細なことでした。
たまたま食べた食事が体に合わず、
体調を崩したことが始まりです。

はじめのうちは
なかなか体調が戻らないなくらいだったのですが、
次第に学校へ行こうとすると
体調を崩すというサイクルになっていきました。

その生徒さん
別に学校が嫌いだったわけでも
友だちとトラブルがあったわけでもありません。
(私が聞いた範囲は、ですが)

大きな理由は見つからないのですが、
学校に行こうとすると
起き上がれなくなる。

体調が戻らないため、
病院で精密検査をうけるなどしましたが、
体に原因は見当たらず。

欠席が長引くままで、
いわゆる「不登校」という状態になりました。

この状況のなかで
この生徒さんの親御さんは
素晴らしい判断をします。

「勉強をしようとすると体調を崩し、
勉強することはできないかもしれないけど
塾には通い続けて
この子が先生と話をする時間を
持ち続けたい」

ほとんどの大人は
「塾は勉強を教えるところ」
だと思っています。

しかし、この親御さんは
勉強以外のところを
私たちに託してくださいました。

ここから、私たちと生徒さんの
本当の授業が始まりました。
勉強をするための授業ではなく、
生きるための授業です。

授業を始める前に、
生徒さんと私たちはある約束をしました。
それは

「体調が悪いときは休む」
「気分が乗らないときも休む」

そのかわり
「こちらが気分が乗らないときはやりません(笑)」
とも伝えました。

こうしてこの生徒さんとの授業が始まりました。
(次回ブログへと続く)

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